Entwives' Garden

2005年秋から始めた庭づくりの記録。

ユリの球根掘り

記録的な猛暑にも負けず葉を茂らせていたリーガルリリーが落葉し始めました。

ヤフーブログ時代の花友からリクエストをいただいたので、久々(10何年かぶり?)に球根を掘り上げてみることに。最初に手を付けたのが意外に大物で、寒空の下すぐに掘り疲れてしまい作業は即終了。花友へはこの1球を送ることにしました。

 

ユリの落ち葉。細くてたくさんあるので落ちてしまうと掃除がけっこう面倒です。

ユリの上根がしっかり張っているのがわかります。

 

こんな花が咲きます(2024年6月6日)

 

ゆうパックで球根を送ろうとしたところ、窓口で危険物や禁止物ではないかと少々手間取りましたが、これはまた別のお話。
 

 

種からのリナム ブルードレス その4(2023.4~5月)

その3からの続きです。

4月20日に最初の花が咲いて(もしかしたらその前に咲いてたかも…の形跡あり)一番驚いたのは、その花が夕方にはしぼみ、すぐに実になってしまうことでした。皆さん、ご存じでした?

4月20日の花

 

同日の夕方と22日(2日後)の状態

2日後(写真左)にはもう実の状態になっているのがわかりますでしょうか。

これって、もしかして花ガラを取り続けなければいけないってこと!?


という訳で、気が向くときにしかできませんでしたが、9株分合わせて一度に数十から百の単位で花ガラを摘み続け、5月中頃まではなんとか綺麗な花を楽しむことができました。すごーくめんどくさかったです。

5月5日と12日

 

 

 

そしてちょっと気を緩めてしまった5月16日……

 

【つづく】

種からのリナム ブルードレス その3(2023.1~4月)

その2からかなり日が経ってしまいました。

実は私、年末に作った右の人差し指の小さな傷をみごとに悪化させて、1~2月は手を使う作業がほとんどできない状態だったのでした。3月からぼちぼち復帰して、庭に関しては今現在、2月までに終わらせる予定だったことをやっとこ概ね終わらせたばかり。梅雨に入るまでに済ませたかったことはほぼ手付かずのまま夏場の作業不能期間(猛暑と虫刺されのため自主夏休み)に入りかけています。ああ……

 

さて、待っていた人はいないと思いますが、リナムのその後を続けます。


1月下旬少し大きな寒波が来て、当地では珍しく終日零下の日もありました。
マルチングや寒さに弱そうなものにはカバーを着けるなどの多少の対策をしたものの、地植えの寒さに弱いものがダメージを受けました。

リナムも立ち上がっていた葉先が傷み、大きく育っていた数株はそのままダメになってしまいました。こういう時はやや小さめの株の方が丈夫なんですね。

1月26日 寒波直後、萎れています。

 

 

例年並みに寒かったり20℃近くになるかなり暖かい日があったり、寒暖差の大きい2月でした。写真は2月15日と2月28日。

 

 

3月は例年よりかなり早く咲き始めた他の草花を追いかけるのがやっとで、リナムを撮るのを忘れてましたー!!

3月25日と3月28日、右側の葉っぱがリナムです。

 

 

そして4月…

4月15日 にょきにょき、わさわさ。蕾も付いたよ。

 

咲きました!

4月20日

 

【まだつづく】

*6月23日現在、まだ花が咲いてます。

ひとりチューリップ祭り2023 おまけ

昨日表の庭で、だらしなく伸びた水仙の葉を縛り上げたり、花の終わったモッコウバラの枝を切ったりという地味作業をやっていたら、通りかかった近所の方が「チューリップ、きれいだったねー。毎朝楽しみに見てたのよ~」と声をかけてくださいました。
実は年々モチベーションが下がってきていて、もうチューリップは止めようかな、なんて思っていたところだったのですが、ここはこのお言葉を素直にありがたく舞い上がって受け取めて、来季ももうちょっと頑張ってみるかなーーー♪(←単純)

さて今回は、その1とその2でざっくりたどった今年のチュー祭りを別角度からもう一度振り返り、これで報告の締めとしたいと思います。

 

***

 

3月19日 表の花壇。ほんとうは色がやっと見え始めたくらいの蕾の時が一番わくわくするのです。

 

真上から覗くチューリップ。時々小さい人が隠れているのが見えます。

 

 

今季はチューリップの開花が早すぎて、ネモフィラと一緒に見られるか心配でした。これはなんとか追いついたところ。

 

 

 

 

強風や雨のときは自然に茎が曲がります。折れないために自分を守る仕組みなのでしょう。しどけない風情もまた良き。

 

4月8日表の花壇。強風の翌日、遅咲きのスプリンググリーンだけを残して一斉に散りました。清々しい茎だけの姿。後方でモッコウバラが咲き始めた頃でした。

 

【終わり】

ひとりチューリップ祭り2023 その2

【前記事からの続きです】

4月3日 鉢植えのフレミングパーロット。赤と黄みの強いクリーム色の華やかなパーロット咲きです。足元は全部赤系の花(パンジービオラ、ガーデンシクラメン)にしていたのですが、春になる前に赤いビオラが傷んでしまい、代わりにスイートアリッサムを植えました。

 

 

 

4月4日 裏の花壇。カーナバルデリオ(赤白)とスプリンググリーン(白緑)。

 

 

4月4日 散る寸前の白いチューリップ。

 

 

4月9日 植えた覚えのない場所から出てきたチューリップ。去年か一昨年の球根が生きていたようです。濃いピンクのマーブル模様(名称不明)。 

 

 

4月13日 遅咲きのチューリップはまだ頑張っていますが、先に咲いたものはほぼ散りました。すでに1枚花びらをこぼしながら必死にこらえている体の白さん。

 


チューリップ花びら外れかけてをり  波多野爽波

 

大好きなこの俳句にぴったりの写真を撮りたいと毎年狙っているのですが、ちょっっっと早すぎたり、また遅かったりとなかなかうまくいきません。うっかりさわって全部散らせちゃったりとかもね。来年はタイミングをつかめるといいなあ。

 

【ここまでで大体一通り記録が終わりましたが、写真だけはまだたーんとあるので、もう1回だけ続く】

 

ひとりチューリップ祭り2023 その1

毎年恒例ひとりチューリップ祭…と書きかけて気づきました。
はてなブログに引っ越してきてから(実はそのもうちょっと前から)一度もチューリップ祭りの記事をまともに上げてない!

なんということでしょう…
この庭が華やかなのはチューリップの季節だけだというのに。

まあいいや。とにかく、
毎年細々と続けているひとりチューリップ祭りの今年の記録を簡単にまとめます。
今季は、12月のクリスマス頃の2回の寒波と年が明けて1月下旬に大きな寒波が来て極端に寒い時期があったことを除けば、季節外れの高温になる日が多く、草木の開花が例年よりかなり早くなりました。チューリップも2~3週間早く咲き始め、今はもう最後の花が何とか持っているという感じです。
概ね開花した順に写真を貼っていきます。

 

3月10日 最初に開花した鉢植え。咲き始めなのでまだ花色は薄めです。ホームセンターで購入した5球のセットもので、チェリーディライト(赤)、キャンディアップルディライト(赤白)、アプリコットディライト(桃白)。この後遅れて赤がもう一輪咲きました。

    

 

3月21日 表の花壇の混ぜ植え。これも咲き始めなので薄目の色。この後すこし華やかになりすぎましたが、2週間ほど見ごろが続きました。

 

 

3月22日 原種系チューリップ ’レディジェーン’。植えっぱなしで15年くらいかな?
我が家では例年3月末に咲くこの花がチューリップ祭りの先陣を切るのですが、今季は3月半ばの開花で、もっと早く咲いた他のチューリップに後れを取ったのでした。

 

 

3月22日 もうひとつの鉢植え。これも5球のセットもので、左からシルクサプライズ、スプリングサプライズ、ピンクサプライズ。最後の1球は残念ながら咲かず。

    

 

4月2日 裏の花壇。格安スーパーで買った名称不明の白と紫。紫は3月20日ごろから咲いていて特に花持ちがよかったです。また買おう。



【その2へ続く予定】

 

 

 

桜のような人

桜のやうな人なりけりと卒業式結婚式でも語らるる君
                霧島茉莉/短歌連作「オペ着でふたり」より(「いであむ」創刊号

 

2月にこの歌に出会ってからずっと考えていた。
桜のような人とはどんな人だろう。
自分の知る範囲でそういう人がいるか記憶をたどってみたけれど思い当たらない。あ、いや一人だけいた。容貌と佇まいが桜の花のように美しかった。でも彼女はすごい怒りんぼだったからなー…

 

桜に例えうる人は稀有なのだと、考えることを諦めたかけた頃、例年よりかなり早い桜が咲き始めた。存外長く咲き続けた花を私はたっぷり味わった。今は散り始めた花と樹に残る紅い蕊を楽しんでいる。もう若葉の色も見えてきて、花だけの頃より一層華やかだ。
これから葉を茂らせた桜は長く続く猛暑の日差しから私を守ってくれるだろう。秋には綺麗に色づいた葉を落とし、私はそれを子どものように拾う。葉が落ちた後には帰り花を咲かせることもあるだろう。そしてその後冬芽を抱いて静かに次の春を待つのだ。

桜はいいなあ。

桜のような、と大切に語られる君はなんて幸せな人なんだろう。

 

***

君にあふたびに心は開かれてともに学びし日々のかがやき

集ふたびに友らの顔を少しずつ美しくせり君は今でも

黙(もだ)深く十年は消ゆ いま君にうたへば祈りとなる帰り花

かげみえぬ君が心と見てしより愛さるるままのカラメルプリン

     (同「オペ着でふたり」より)

***

 

下手な言葉で説明しようとすると大切なことが逃げてしまうから、何やらふわふわ考えながら、歌の中の物語をただ繰り返し読むことにしようと思う。

うん、プリンも好きだぞ。