めずらしくＴＶの話題を
篤姫役の宮崎あおいちゃんやその幼馴染の肝付尚五郎役の瑛太くんが初々しいし、周りの登場人物もそれぞれの個性があって魅力的。
今のところ一番印象的だったのは、藩財政の建て直しに大きく貢献しながらもお家騒動にまきこまれるような形になって自害した家老の調所広郷。わずか２回で登場を終えたこの人の伝記（『調所広郷』芳即正吉著 吉川弘文館）を図書館で見てみたら、残されていた広郷の肖像画に演じた平幹二郎がそっくりだったので驚いた。役者さんはすごい！
写真：桂離宮の「蘇鉄山」
「篤姫」の背景に出てくるお屋敷の庭に、南国らしく蘇鉄が多用されているのが面白いなぁと思って見ながら、この桂離宮の蘇鉄の庭を思い出した。桂離宮は篤姫の時代よりももっと前に作られたものだけど、ここの蘇鉄は島津家からの献上品といわれているのだとか。異国を思わせる蘇鉄は、斬新な意匠がこらされた離宮の中でも異彩を放っていた。
（撮影は2007年9月4日、残暑厳しい真昼の強光下で）
