イングリッシュデイジー殺人事件
3月16日午前9時30分ごろ、西の国一丁目の会社経営Mさん宅で、何者かにより庭土が掘り荒らされ、瀕死の重傷を負ったイングリッシュデイジーが発見された。西の国署では現場の状況から殺人未遂事件と断定し、逃走した犯人を緊急手配した。同署によると現場には遺留品がなく、捜査は困難を極めている。
Mさんによると、同じ場所で1週間前にも庭土が荒らされ、蕾も出ていないチューリップの葉が引き裂かれるという傷害事件が発生した。その際には犯人のものと思われる遺留品も見つかっている。防犯対策に万全を期していたにもかかわらず同様の事件が続いたため、Mさんは憔悴しきっている。今回の事件との関連を含め、一刻も早い真相解明と犯人逮捕が待ち望まれる。
本社が独自に入手した現場写真。犯行推定時刻は16日早朝。
被害者イングリッシュデイジーのEさんは、Mさんにより同宅地内に先週植え込まれたばかり。Mさん独自の「ポットからパッと抜いて穴掘ってサッと埋める栽培法」では、根をほぐすなどの手間を一切かけない。この方法には否否両論あるが、もう一度掘り起こしても草花の根にダメージが少ないという利点があるという。
今回の事件でも、犯人に根こそぎ乱暴され掘り上げられた形になったEさんだが、根鉢が崩れずそのまま抜けたため、一命を取り留めた。丁寧に根をほぐし拡げて植えるなどの手間をかけていた場合、助かる見込みはなかった。
事件現場図解